服飾に目覚めたのが小学校6年の後半でした
中一の時には岩国の基地前のテーラーでBDを仕立てました
当時はインド人のテーラーが国内の米軍基地前に在ったものです
関東ですと横田基地前にも有ったのではと思います
「ヤンキー」相手にスーツとシャツを主に縫っていました
何にせ世の中にBDシャツという物が無い時代です
VANのシャツが広島にまだ無かった時でしたから
広島から岩国迄自転車で数度行きました
ドロップハンドルと呼んでいた自転車のハンドルが出始めた頃
10段ギアにビックリした時代です
自分で書きながら。。懐かしいイイイです・・
小悪な頃でした(笑)
その頃から高校生のVANの時代を経て
そして今に至るまで服の面白さは変わりません
着ている物も結局変わっていない気がしますね
今販売している服のベースに流れるマインドは普遍的です
取扱っているブランドの内面の精神性を大切にしています
オーダースーツをセレクトショップ内で売り始めたのも日本で最初でした
今から31年前にパターンオーダーを既製服の横で始めました
それは既製服ではどうしても好みの物が見つからない
サイズが合わない 自分の脳裏に浮かぶ服が着たい
無いなら作ればいいじゃないか
そんな事で始めたオーダーが今では世間の当たり前です
安直でお求めやすくなりマーケットも広がりいいことです
ですがユニクロと同様に 質 を求めるのとは違うようです
値段勝負に見えてなりませんね
着心地やセンスはどうと言えば生意気ですが今一つな物が多い
これは世の常ですからコレはこれで良いとも思います
価格と品質も多様な選択肢があってこそ
すべての方が贅沢を出来るわけではありませんから
当店ではイタリアと国内が同時に体験できます
国内では私はココが一番良いと尋ねた工房と
イタリアのファクトリーが選べます
この事はとても重要な事なのです
「常に」最新の「物」と「技術」を毎日体感しています
これこそが「常に旬と最高」を提案できる所以なのです
長いグダグダにお付き合い頂き有難うございました
本日の美人はドーメルのトニック
ですが並みじゃないトニックです
この美しさが判る方は通なお方かと思われます
ROOTWEB ハウスオーダー ファーストライン
今日の仕上がりはこちら
ハウスオーダーの中で最もクラシックなモデル
コレが当店のベースです
こちらはC様の仕上がりです 完璧です
実に美しいと思いませんか
襟のロールの美しさは格別です
美しく曲がりながら目に振られている袖
安いモノではノッペリとしたものが多いです
実はスーツの顔 特に美しい顔は着心地にも表れます
どこから見ても綺麗なスーツは非常に着易いのです
しかしながら画像では伝わりませんね
画像は当社で最も多く着て頂いているラインです
この仕上がりはC様の物ですが初めての方はサンプル試着から始まります
サンプルスーツは生地が伸びにくいツイルで作ってあります
このサンプルが冬のフラノ等で作ってあればもっと着易くなります
何故かといいますと冬生地は「縫い目が動き易い」からです
当社ではサンプルは敢えて縫い目が動きに難いツイルを使っています
このサンプルを着た時が私たちの楽しみの一つです
サンプルのスーツはツイルですので生地に伸縮性はゼロです
にも拘わらず声が出ます
ファーストラインは試着して頂くと驚かれます
>>ストレッチが良く効いていますねえ
>>凄き動きやすくて吸い付きますねぇ
>・・ストレッチ素材ではないんですヨ
>>!!!
>でしょ ぉぉ
このような声の出るスーツはそうそう在るものではありません
スーツは体を締め付けるコルセットのような物!
こんな感覚を持っている人が99%ではないかと思います
特に今の時代はスーツ等ファッションは細めです
間違ったレベルでの細さをお求めの方も多いです
そうして出来上がったスーツは100%着難いハズです
が
その具合を受け容れている故に着難いとかの感覚は無いのかもしれません
>こんなもんでしょ と納得していると思われます
細く締め付けるスーツでもコレは正しい着心地・・
そんな風にさえ思っている方が多い気がします
細めだから腕が動かしにくいのは仕方がないとも
これは間違いです
当社が考えるスーツは着易さと腕の動かしやすさがあってこそ
**また後日に続けさせて下さい**